OBSは企業のライブ配信で使える?本番配信で考えるメリットとリスク
OBS Studioを企業ウェビナーやライブ配信で使用する際のメリットとリスクを、120分の実運用経験をもとに解説します。
OBS Studioは、ライブ配信で非常に便利なソフトウェアです。
無料で利用でき、
- 映像レイアウト
- カメラ切り替え
- テロップ
- 配信先への送出
など、多くのことができます。
一方で、株式会社トリニティーでは、すべての本番配信をOBS中心で構成しているわけではありません。
理由は、配信現場では「できることの多さ」以上に、止まりにくい構成であることを重視しているためです。
本番配信で考えるリスク
本番中には、
- PCが固まる
- USB機器が認識しなくなる
- 映像キャプチャーが切れる
- ソフトウェアが停止する
といったリスクがあります。
OBSのメリット
OBSの大きなメリットは、1台のPCで多くの処理をまとめられることです。
たとえば、
- カメラ映像
- スライド映像
- テロップ
- レイアウト
- 配信
などを一つのソフトで管理できます。
機材点数を減らせるため、条件によっては非常に効率的です。
120分の本番配信でOBSを使用したケース
実際に120分の本番配信でOBSを使用したケースがありました。
理由は主に3つです。
専用スイッチャー、専用エンコーダー、複数PC、バックアップ系統などを組む構成よりも、OBSを使って処理をまとめる方がコストを抑えられるケースがあります。
限られた予算の中で機材点数を減らし、1台のPCである程度の処理をまとめる構成にしました。
OBSを使うこと自体が問題なのではありません。
重要なのは、案件としてどこまでのリスクを許容できるかです。
PC再起動、USB再認識、キャプチャートラブル、ソフトウェア不具合などによる一時中断リスクを事前に共有したうえで、構成を選択することが重要です。
Insta360 Linkの安定性確認
この案件では、Insta360 Linkを120分使用した場合の安定性確認も兼ねていました。
確認したのは、
- USB接続が切れないか
- 映像が固まらないか
- 発熱の影響
- 長時間での画質変化
- OBSとの組み合わせ
などです。
OBSが有効な案件
OBSは、条件によって非常に有効です。
たとえば、
- 予算を抑えたい
- 構成をコンパクトにしたい
- 複雑なレイアウトを作りたい
- 一定のリスクを共有できる
といった案件です。
一方で、
- 絶対に止められない
- 大人数が視聴する
- 重要な企業イベント
- 再配信できない一発勝負
といった案件では、OBSだけに依存しない構成を検討する方が安全です。
案件ごとに構成を選ぶ
配信機材について、「どれが一番いいですか」と聞かれることがあります。
しかし実際には、
- 予算
- 会場
- 人数
- 配信時間
- 重要度
- バックアップ
によって正解は変わります。
重要なのは「OBSだから良い」「専用機だから良い」ではなく、なぜその案件でその構成を選ぶのかを説明できることです。
